猫の爪にように欠けた月を見上げながら、ちょっとだけ狼君に報告が出来なかったのが悔やまれる。
一緒に喜んでくれると思ったから。
私の、良い意味で独創的、悪く言えば子供の発想のデザインを、認めてくれるのは狼君ぐらいだったから。
彼に一番に報告したかったのに。
『先輩は猫グッズを買いすぎですから、寄り道せずに真っ直ぐ帰って下さいね』
口を酸っぱくして言う狼君が居ない今、ちょっとだけ違う道を通りながら帰ってみたくなった。
猫の爪の様な月が、私を誘ったんだと思う。
いつもと違う道には小さな商店街があって、小さな駄菓子屋さんと繋がっている文房具屋さんの中に猫シールや猫のレターセットを見つけて嬉しかった。ちょっと年季が入った黄ばんだシールが堪らなく愛しい。
るんるん気分で、そのまま商店街を通り公園を抜けたらもういつもの私の家へと続く大通りに戻るのでのんびりと歩いていた。
狼君が居なくても、寄り道をしても、私は一人で行動できるのだと誇らしくなる自分に苦笑いしてしまう。
一応私、けっこう良い歳なのに。
――にゃーぉ……。
一緒に喜んでくれると思ったから。
私の、良い意味で独創的、悪く言えば子供の発想のデザインを、認めてくれるのは狼君ぐらいだったから。
彼に一番に報告したかったのに。
『先輩は猫グッズを買いすぎですから、寄り道せずに真っ直ぐ帰って下さいね』
口を酸っぱくして言う狼君が居ない今、ちょっとだけ違う道を通りながら帰ってみたくなった。
猫の爪の様な月が、私を誘ったんだと思う。
いつもと違う道には小さな商店街があって、小さな駄菓子屋さんと繋がっている文房具屋さんの中に猫シールや猫のレターセットを見つけて嬉しかった。ちょっと年季が入った黄ばんだシールが堪らなく愛しい。
るんるん気分で、そのまま商店街を通り公園を抜けたらもういつもの私の家へと続く大通りに戻るのでのんびりと歩いていた。
狼君が居なくても、寄り道をしても、私は一人で行動できるのだと誇らしくなる自分に苦笑いしてしまう。
一応私、けっこう良い歳なのに。
――にゃーぉ……。



