ワンコorオオカミですか!?

「そんな地山さんだからこそ、安心できる狼君が良いのかもしれない」
「確かに。狼君みたいに懐いてくれて可愛くて仕事も出来る、その上甘え上手」

「そうですね。分かりにくい人たちよりは、狼君の方が安心できますね。恋愛感情云々では無いですが」


サンドイッチを食べ終えて、手持無沙汰に眼鏡を磨きながら、なんとなく同意しとけば流れに身を任せられると学んだ私は相槌を打つ。

「その眼鏡、どこのブランド? 高そうね」

クルクルと話題が変わるのには、ちょっと付いていけないけど。

「これ、オーダーです。普通にこの下のショッピングモール内にある眼鏡屋さんで作って貰いましたよ。小さい頃から酷い乱視だったんですけど、仕事中はパソコンに顔を吸い込まれるように近づけて作業するから特注品です」

「じゃあ、高いんだ」

「おじいちゃんが就職祝いに買ってくれたんですが、私が逆立ちしても買えそうにないものですね」

あの頃はまさかこのショッピングモールのオフィスで働く事になるなんて思ってもみなかった。

「へー。見せて見せて」
「どうぞ」
「ってか、同い年なんだから敬語止めて。面白いけどー」

そろそろ二人の会話に疲れて、会話に上手く入れない自分にも溜め息が出てくる。