「……」
「……」
にゃー。
無言でソファで隣同士で座る私と狼君は、今朝、猫グッズのことで私が一方的に怒って喧嘩したままの状態なんだけど。
どうして狼君は私の毛先を指で絡めてクルクルしてくるんでしょうか。
サンタが私の膝で甘えた声で鳴くから可愛くて一緒にコロコロ床を転げたいのですが。
「あの、戸建ては冗談だよね?」
「いいえ。俺も美国部長みたいにいつかオフィス付きの戸建てに住みたいです」
ううう。ちくちくと美国部長のこと、持ち出さないでよう。
「猫グッズは、心の癒しだから捨てたくないし。でも、でも、狼君が怒るならもう集めるのは減らすから、だから写真の件も私のに合わせて欲しいです」
「怒ってないよ。怒ってないけど、美冬が俺と住む事より猫グッズばかり心配するからちょっと、意地悪すぎたって反省してる」
拗ねたように甘えてすり寄って来る狼君は可愛くてズルイ。
思わず抱き締めてしまいそうになって狼君の顔を見上げたけれど、――そこには可愛さのかけらもない大人の男の人の顔をしていた。
いやいや、オオカミの顔をしています。
「俺と住むの、嬉しい?」



