ワンコorオオカミですか!?




「キミの、今回の建築、内装デザイン見させてもらったよ。猫カフェの」

それは、美国笙が後からコンペにデザインを出してきて、今朝もまだ結果が出てない案件だった。


「キミの幼稚な妄想ばっかり。夢見がちで、子供が描いたような落書きだ」
「お前、先輩を馬鹿にしてんのか!」
「だって本当のことだろ? 猫カフェなのに猫の動線を全く無視したふざけた内装。はっきり言って仕事を舐めるなと怒鳴りたくなるレベルだった」


「それ以上言うと、俺がアンタを殴るけど?」

狼君が、低い声でそう言うと椅子から立ち上がった。


普段のワンコで可愛い狼君の雰囲気とは違い、ちょっとだけ怖かった。


「アンタのデザインは、大衆向けでオリジナルティもない。だから先輩の独創的なアイディアが羨ましいんだろ。――今日のコンペの結果は先輩だろうよ。あんたじゃない」


「はっ。俺があの落書きに負けるって?」