殆ど、打ち合わせやコンペで出払っていた部署で部長と一緒よりは、まだ良いかもと、軽い気持ちで向かった。
狼君の好きなチョコレートをお土産に。
けれど、狼君達の部署はドアは開けられたままだけど、中からはキーボートやマウスのクリック音しかしない、何か重い結界が張り巡らされた場所だった。完璧個人主義って感じ。
一番奥の黒髪が噂の王子様かな?
「狼君、助っ人に来たよー」
狼君の背中を見つけて、そう呑気に言うと真っ青な狼君が振り返った。
二台を駆使して、写真のレイアウトをしている。
「先輩、できたデータをクライアントに送って貰ってもいいですか?」
「うん。私で分かるなら」
まさに狼君は猫の手も借りたい忙しさだったらしい。
良く見たら、さっきの女の人たちもコピーを取ったりデータチェックを隅っこのディスクでしていた。
「締め切りには10日も早く入稿してたんだけど、クライアントがその10日中に変更してた事を俺に伝えないまま、締切前日に言いやがったんですよ。酷いですよね」
「え。狼君の契約しているブランドがそんなミスするの?」
「いや、これは個人の――女優さんの立ちあげたブランドのパンフレット。これを配って宣伝促進するやつ」
「へぇ」
大変だってことしか分からなかった。
つまり……?
狼君の好きなチョコレートをお土産に。
けれど、狼君達の部署はドアは開けられたままだけど、中からはキーボートやマウスのクリック音しかしない、何か重い結界が張り巡らされた場所だった。完璧個人主義って感じ。
一番奥の黒髪が噂の王子様かな?
「狼君、助っ人に来たよー」
狼君の背中を見つけて、そう呑気に言うと真っ青な狼君が振り返った。
二台を駆使して、写真のレイアウトをしている。
「先輩、できたデータをクライアントに送って貰ってもいいですか?」
「うん。私で分かるなら」
まさに狼君は猫の手も借りたい忙しさだったらしい。
良く見たら、さっきの女の人たちもコピーを取ったりデータチェックを隅っこのディスクでしていた。
「締め切りには10日も早く入稿してたんだけど、クライアントがその10日中に変更してた事を俺に伝えないまま、締切前日に言いやがったんですよ。酷いですよね」
「え。狼君の契約しているブランドがそんなミスするの?」
「いや、これは個人の――女優さんの立ちあげたブランドのパンフレット。これを配って宣伝促進するやつ」
「へぇ」
大変だってことしか分からなかった。
つまり……?



