ワンコorオオカミですか!?

流石、狼君だ。
優しくて守ってくれて。


でも、ドアの窓に映る狼君は――恰好良かった。

甘い可愛い顔をしているけど、大きな身体で優しくて人懐こくて人気者で。


私は人見知りで変わり者で、牛乳瓶の底のような眼鏡をしていても結局何も見ようとはしていない臆病者。

狼君に守られている私は、狼君の隣に映っても全く似合っていなかった。

似合っているのは、――綺麗で自分の意見もしっかり言えてスタイルも良くて、面倒見も良い様な紺野さんみたいな人だ。


私なんかじゃ全然駄目。


二人は何で別れてしまったんだろう。

お似合いなのに。


あんな綺麗な人と付き合っていたならば、私なんてきっと『尊敬しているだけ』の先輩なんじゃないのかな。

だったら、私、この気持ち、やっぱり言えない。

狼君から唯一尊敬されている部分を奪われたら――いや、きっと違う。

私も今、この気持ちが壊れるのが怖いんだ。