ワンコorオオカミですか!?

狼君は、私の世界観しか褒めないし私を好きだとは言ったこと無いから、私は蓋をしたんだと思う。
気付かないふりして、見ないふりして。
目隠しをされたのに、必死で取れないように両手で目を抑えてしまうような。


貴方を想って、貴方が好きだと言った世界観が壊れたら、それでも貴方は私を許してくれるのだろうか。
朝起きても、もうインターフォンは響かないのかもしれない。

お母さんみたいな細かい小言を聞かないのかもしれない。

犬の様にブンブンと振るその尻尾は私にはもう動かないかもしれない。



紺野さんへの思いの様な感情は私にはないんじゃないかな。

どうしよう。

途端に世界が狭くなった。

空飛ぶクジラんなんて浮かばない。

浮かぶのは、小さく微かに輝く、猫の爪の様に細い月。

その下で、目を閉じて耳を抑えて小さく丸まって蹲る私。


はっきりと私の中に隠れていた私が出て来てしまった。


貴方の理想になりたくて、隠れていた本当の私が。