世界が反転したんじゃない。
私が、美国部長に押し倒されてソファの上で反転したんだ。
「ぶ、ちょう?」
「おー、お前、そんな顔も出来るんだな。俺が片手じゃなきゃ摘まみ食いどころじゃ済まなかったぞ」
そんな顔!?
呆然として見上げていた私の間抜けな顔に、美国部長は御満悦な様子だ。
「ど、退いて下さい!」
「やだね。お前は現実をはっきり見ろ。紺野と犬飼はこんな風に見つめ合って、唇が触れて――お互いの体温で身体を温め合った。その先の事も、俺が言わなきゃお前は分からないのか?」
聞きたくない。
聞きたくなんてなかった。
そんな、そんな現実は、私の世界には要らない。
「可哀想に。お前は、牛乳瓶の様な眼鏡が無くてもあっても、犬飼狼なんてちゃんと見えては居なかったんだろ。いや、見ていなかったのか」
私が、美国部長に押し倒されてソファの上で反転したんだ。
「ぶ、ちょう?」
「おー、お前、そんな顔も出来るんだな。俺が片手じゃなきゃ摘まみ食いどころじゃ済まなかったぞ」
そんな顔!?
呆然として見上げていた私の間抜けな顔に、美国部長は御満悦な様子だ。
「ど、退いて下さい!」
「やだね。お前は現実をはっきり見ろ。紺野と犬飼はこんな風に見つめ合って、唇が触れて――お互いの体温で身体を温め合った。その先の事も、俺が言わなきゃお前は分からないのか?」
聞きたくない。
聞きたくなんてなかった。
そんな、そんな現実は、私の世界には要らない。
「可哀想に。お前は、牛乳瓶の様な眼鏡が無くてもあっても、犬飼狼なんてちゃんと見えては居なかったんだろ。いや、見ていなかったのか」



