ワンコorオオカミですか!?

「此処、姉妹店なんだけど平日は流行らなくて。土日は親子連れが多いんです。だからウチも親子連れやカップルを取り入れたいので――こちらの何処にもない感じのデザイン、凄く良かったです」
「ありがとうございます」
「俺も彼女のデザインなら、完敗だなって思っていました。貴方に選んでいただけなくて――残念でしたが」
「まあ!」
頬を染めるクライアントに、嘘つきな笑顔で対応していく美国部長に開いた口がふさがらないとはこの事だ。

本当にびっくりしたけれど、紺野さんが慣れた手つきで顎を押して閉じてくれた。
流石慣れている紺野さんもにこやかに対応していた。


「お腹空きませんか? 猫カフェなんで簡単なものしかありませんが良かったら食べて行かれません?」
「良いんですか!」
「地山」
すぐに美国部長に睨まれて口を押さえたけど、観月さんはにっこり笑ってくれた。

「良いんです。オムライスとパスタの二種類しかありませんが良かったら」
そう言われて、さっきからずっと気になっていたメニューを広げてみる。