猫が見開いた目の様な、まあるく大きな月が浮かぶ夜の空を見上げながら、私と狼君は口数も少なく歩き出す。
「先輩の借りてる部屋、更新いつですか?」
「えっと、いつだっけ」
あのマンションだって狼君と一緒に探したから結構注意深く見ていなかった。
「じゃあ、そろそろと思いますから、ちゃんと引っ越す準備もして下さいね」
「――……うん」
綺麗な月夜の下、何だかその話はあまりしたくなくて、気のない返事をしてしまう。
一歩先を歩く狼君の背中を見ながら、何故か心がざわざわした。
ルームシェアの後に、何も変わらないかもしれないけどガラガラと代わってしまいそうで。
狼君にその不安なような、ちょっとわくわくする気持ちを上手く表現する勇気がない。
狼君にも不安が感電してしまったら大変だから。
「先輩、足元が暗いからもっと隣来て下さい」
「うん」
「慣れない眼鏡だと、大変でしょ?」
振り返った狼君が、強引に私の腕を引っ張る。
「先輩の借りてる部屋、更新いつですか?」
「えっと、いつだっけ」
あのマンションだって狼君と一緒に探したから結構注意深く見ていなかった。
「じゃあ、そろそろと思いますから、ちゃんと引っ越す準備もして下さいね」
「――……うん」
綺麗な月夜の下、何だかその話はあまりしたくなくて、気のない返事をしてしまう。
一歩先を歩く狼君の背中を見ながら、何故か心がざわざわした。
ルームシェアの後に、何も変わらないかもしれないけどガラガラと代わってしまいそうで。
狼君にその不安なような、ちょっとわくわくする気持ちを上手く表現する勇気がない。
狼君にも不安が感電してしまったら大変だから。
「先輩、足元が暗いからもっと隣来て下さい」
「うん」
「慣れない眼鏡だと、大変でしょ?」
振り返った狼君が、強引に私の腕を引っ張る。



