結局、色々と美国部長が独断で、強制的に決めて行こうとしたのをやんわり紺野さんが止めて私に優しく噛み砕いて説明しながら、了解を得てから企画を纏めてくれた。
暇な私と違って二人は色んな仕事も掛け持ちしているが、私とクライアントとの打ち合わせには同行してくれるらしい。
『さっそく俺が買ったスーツを着ろ』
美国部長は相変わらずの俺様だったけど、でも確かに頭が切れすぎて回転が速くて。
口と態度が悪くなかったら恰好良くてモテモテだと思うんだけど。
「先輩っ」
「狼君、もう終わり?」
エレベーターを持っている私に犬の様に尻尾を振りながら狼君がやってきた。
ああ、美国部長の後だと本当に癒される。
「朝から色んな仕事の打ち合わせや、一件新規の仕事が入ったりしてすっげバタバタでやっと終わりです。てか、先輩、おれ聞きましたよ」
狼君がじっと私の制服姿を見る。
「可愛いですね、その服」



