家に着きすぐに着ていた上着を脱ぎ捨てソファーに身体を預ける。

そのまま腕で視界を遮る様に目を隠した。


思い出すのは決していいものばかりじゃない。


俺を求めてくる女は全て俺の外面だけであって。

内面を知ろうとする女など居なかった。


ただ、身体を求められればそれに応じ、その女の言う事しか聞かない俺はとんでもない男なんだろうと。

会いたいと言う女に会って。

寝たいと言う女と寝る。

それだけで喜ぶ女に安心していたんだろうか。


いや、ただ不満をそれで取り除いてただけなのかも知れない。


「ねぇ、セフレとか辞めてさ、本当の彼女にしてよ」


あれは確か付き合ってた女と自然消滅してから、他の女に言われた言葉。

お互い身を預ける度に言われた言葉が面倒くさかった。


正直、付き合うと言う空間に縛られたくなかっただけ。

俺の自由がなくなる。と、そう思っただけだった。


夜遊びに夢中になり、帰らない日々はほとんど。

金がなくなれば母親からせびる。


それが当たり前の生活だった。

だけどその生活を変えたのは母親の死で、高校を辞めて仕事の道に進んだけど、そう決して楽とは言い様がない毎日だった。

遊ぶ日もほぼない生活。


こんな生活を送ってるのにも係わらず、俺の身体を求めようとする女に嫌気が差して仕方なかった。