沙世さんに連れてこられたのは、いつも行ってる総合病院。
そこで検査をして結果を聞く自分の耳を疑った。
「…はい?入院って、なんすか?」
診察室で医師がカルテを見ながら口を開いていく言葉に意味が分からなくなる。
「暫くの間、入院して身体のケアをしないと体の負担が大きすぎます。数値も高いですし」
「いやいや入院って。どれくらいですか?」
「せめて4か月はみてほしいです」
「まじかよ。ちょっと考えてもいーですか?」
「考えるって言われても、このまま今の生活続けると危険ですよ?」
納得出来ないまま診察を出ると、「なんて?」沙世さんが立ち上がって俺に聞く。
だけど、その声を無視して俺は足を進めた。
「ちょっと翔くん?なんて言われたの?」
追っかけてくる沙世さんを無視して歩いていくと、
「…待って翔くんっ、」
背後からまた違う声が飛んできた。
振り返ると実香子が駆け足で近づいてきて、その姿に俺は目を見開いた。
「え?なんで実香子がいんの?」
ここの白衣を着た実香子が困った顔をして俺を見つめる。
「私、去年の4月からここの病院に配属されたの」
「へぇー…」
「さっきカルテ見たけど、考えてる場合じゃないよ。肝臓良くないから禁酒、禁煙の為にも入院しないとダメだよ」
「…え?入院って、この子、入院って言われたんですか?」
隣から割って入ってきた沙世さんは驚いた表情で実香子と俺を見つめた。
「え、あ、はい…」
戸惑う実香子は誰?って感じで沙世さんを見る。
「あ、ごめんなさい。初めまして、ですね。私、翔くんの母親の親友の沙世です」
「え、あ。初めまして。何回か名前は伺っていました。篠崎実香子です。翔くんとは昔からの知り合いで」
「あー…そうなんだ。よろしくね」
そんな2人の自己紹介を無視し、俺は2人に背を向けて外に出る。
外に出て気を紛らわせようとポケットからタバコを取り出して咥え火を点けた。
点けて一息吸ったところで、
「翔くん、ダメだよ」
口元にあるタバコがスッと抜かれ、そのタバコは灰皿に押し潰される。
そこで検査をして結果を聞く自分の耳を疑った。
「…はい?入院って、なんすか?」
診察室で医師がカルテを見ながら口を開いていく言葉に意味が分からなくなる。
「暫くの間、入院して身体のケアをしないと体の負担が大きすぎます。数値も高いですし」
「いやいや入院って。どれくらいですか?」
「せめて4か月はみてほしいです」
「まじかよ。ちょっと考えてもいーですか?」
「考えるって言われても、このまま今の生活続けると危険ですよ?」
納得出来ないまま診察を出ると、「なんて?」沙世さんが立ち上がって俺に聞く。
だけど、その声を無視して俺は足を進めた。
「ちょっと翔くん?なんて言われたの?」
追っかけてくる沙世さんを無視して歩いていくと、
「…待って翔くんっ、」
背後からまた違う声が飛んできた。
振り返ると実香子が駆け足で近づいてきて、その姿に俺は目を見開いた。
「え?なんで実香子がいんの?」
ここの白衣を着た実香子が困った顔をして俺を見つめる。
「私、去年の4月からここの病院に配属されたの」
「へぇー…」
「さっきカルテ見たけど、考えてる場合じゃないよ。肝臓良くないから禁酒、禁煙の為にも入院しないとダメだよ」
「…え?入院って、この子、入院って言われたんですか?」
隣から割って入ってきた沙世さんは驚いた表情で実香子と俺を見つめた。
「え、あ、はい…」
戸惑う実香子は誰?って感じで沙世さんを見る。
「あ、ごめんなさい。初めまして、ですね。私、翔くんの母親の親友の沙世です」
「え、あ。初めまして。何回か名前は伺っていました。篠崎実香子です。翔くんとは昔からの知り合いで」
「あー…そうなんだ。よろしくね」
そんな2人の自己紹介を無視し、俺は2人に背を向けて外に出る。
外に出て気を紛らわせようとポケットからタバコを取り出して咥え火を点けた。
点けて一息吸ったところで、
「翔くん、ダメだよ」
口元にあるタバコがスッと抜かれ、そのタバコは灰皿に押し潰される。



