「ほんと失礼すぎんぞお前。こんな愛人捕まえて」

「はぁ?」

「だってよ、レンがお前見た瞬間に、アイツの愛人?とか言うから」

「いや、マヂでそう見えた」


流星が笑いながら口にした後、蓮斗も同じく口を開く。


「もぉね、よく言われるのよ」

「沙世さん、綺麗っすからね」

「あら、流星くん。褒めても何もないわよ。ご飯奢るくらいしか」

「それだけで十分っす」

「またみんなでおいでよ」

「いいんすか?」

「いいよ、いいよー」


2人で繰り広げる会話に思わずため息を吐き出す。

そんな隣に居る蓮斗に顔を顰めた。


「こいつ、いつも沙世さんに出会ったらこんな感じだから出くわすなって、」

「しらねーだろ。お前の愛人だと思ったんだからよ」

「俺が作るわけねぇだろ」

「そんな事、分かんねぇだろうが」

「つーか、朝迎えに来てくんね?」

「は?なんで?」

「まぢ無理。今から寝たら絶対に起きれねぇし」


腕時計に視線を落とすと、もう既に3時を回っていた。

帰って風呂入って、寝ての計算をすると確実に起きれる自信などなかった。


「俺もお前と一緒じゃねぇかよ」

「どーせお前今からじゃ寝ないだろ」

「ちょっと仮眠するわ」

「俺、爆睡だから無理」

「はいはい。7時に行くわ」

「わりーな。なぁ、沙世さんもう帰っぞ。眠むてぇし」


未だに流星と話してる沙世さんに顔を向ける。


「あー、うん」

「お前ら相変わらず毎日すげーな。そんな稼いでどうすんだよ」


呆れた様にフッ笑う流星に沙世さんも苦笑いになる。


「ねぇ蓮斗くん?この子がタバコ吸ってたら注意してね。私が居なかったらすぐ吸うんだから」

「こいつ俺の言う事聞かないっすよ」

「あら、もぉ。ほんと子供なんだから」


困ったように呟く沙世さんに流星と蓮斗はケラケラ笑い出す。

そんな3人に思いため息を吐き捨て、

「じゃーな」

俺は背を向けて歩き出した。