「週何回っつーか、毎日っす」

「ほらな」


クスクス笑う流星にアキは俺達に意味が分からず首を傾げた。


「え?なんすか?つーか休みだったら多分、一日中はできます」

「…――ゴホンっっ、」


落ち着いた咳が再び始まる。

更に違う気管に水が流れ込んだ所為で止まる事を知らないこの咳にイラつく。

だから、そいつに聞くの間違ってんだろーよ。


「お前、俺より上手(うわて)じゃねぇかよ。俺そこまで体力ねぇわ」


流星の笑った声が更に辺りを反響した。


「え、そーっすか?普通じゃねぇの?」

「普通じゃねぇだろ。そもそもお前タケルと居すぎ。アイツと居っから変な洗脳されんだよ」


俺はゲンナリとしたため息を吐き捨て、ソファーに腰を下ろしタバコを咥えた。

タバコにライターを近づけ火を点けたと同時に目の前にアキが笑いながら座る。


「だって俺、健全な男っすから。むしろタケルよりマシっすよ」

「……」

「だって俺、男を抱きたいと思った事ねぇもん」

「は?」


思わず俺は顔を顰めタバコの煙と同時に声を低く出す。

何言ってんだ、こいつ。


「いや、だから、あれっすよ。この前タケルが楓さんの事、抱きたいっつってたし」

「はぁ!?」

「いや、酔ってたからっすよ。あいつすげぇ飲んでて酔ってたんすよ。だからぶっ飛んだ話ばかりしてくっからだと思うんすけど」

「酔う酔わねぇの問題じゃねぇだろうが」


アキの所為で…

いや馬鹿なタケルの所為でさっきの眠さなど一気にぶっ飛んだ。

隣に腰を下ろしてタバコを咥えた流星までもがゲラゲラ声を上げて笑い出す。


「まじ、アイツおもしれーな」


なんて言いながらタバコの煙を吹かしていた。