「ここ最近、全く眠そうにしてなかったのにどした?」

「別に」


興味津々で更に聞いてくる流星から視線を逸らし、俺は身体を起し立ち上がる。

そのまま冷蔵庫から水を取り出し、乾いた喉に流し込んだ。


「あ、あれか!お取込み中してた?」

「…は?」


もう一度、口につけようとしていたペットボトルを口から離し、俺は小さく声を出す。


「やってたんじゃないのかよ」

「やってた?何を?」

「何って久しぶりのセックスだろうが」

「…――ゴホっ、」


そっちかよ!と突っ込む事すら出来ず、むしろ飲みかけていた水が変な気管に流れ込んだ所為。

ドストライクな言葉の所為で俺のむせ返った咳すら止まる事を知らず、その挙句、流星はケラケラ声を上げて笑い出した。

零れた水がスーツを濡らし、俺は顔を顰めて手で拭った。


「おー、なるほど。そんな朝までしてっから眠くなんだろうが」

「してねぇわ」

「へぇー…一緒に居んのにしてねぇの?俺だったら毎日すっけど」


冗談か本気か分からない流星から視線を逸らし、未だ濡れているジャケットを何度か拭った。


「お前と一緒にすんなよ。毎日するほど体力ねぇわ」

「俺だけじゃねぇだろ――…って。あ、アキちょっと来い」


…んだよ、

思わず流星がアキを呼んだ所為で小さく舌打ちをしてしまった。

いや、間違ってんだろ。

絶対に違ってんだろ、そいつに聞くの。


「えー、なんすか?」


いつもの声のトーンで近づくアキにため息を吐きだす。


「なぁ、アキ?お前さ、もし女と同棲したら夜の営み週に何回する?」

「あー、セックスっすか?」

「お前、声でけぇよ」


思わず俺はアキに口挟んでしまった。

別にココだから聞かれて困るような奴はいないものの、笑いながら言ってるアキのその言葉なんて聞かなくても分かる。