美咲の真上からゆっくり何度も唇をかわしていく。

何度も交わして美咲の肌に触れ、そして肌に唇を滑らす。

だけど、美咲の強張った身体に俺は息を飲み込み、真上から美咲を見つめた。

横を向き、その目を隠すかのように腕を置く美咲に、


「…みぃちゃん?」


俺は小さく声を出す。

その声に反応した美咲は腕を振りほどき、閉じていた目をゆっくり開け俺を見つめた。


「目開けて俺見てろよ。余計な事なんも考えんなって」


美咲の不安そうな瞳を遮る様に俺は美咲にキスを落とす。

余計な事ばっかり考えてっから身体が強張んだよ。

だから俺だけを見てればいい。

もしろ、俺だけを見ててほしい。

美咲に触れながら思う感情。

つか、俺もどうにかしてる。

こんなふうに思った事、一度もなかったのに…


「あっ…」


不意に漏れた美咲の声に反応したのは言うまでもない。

次第に漏れてくる美咲の声に俺の理性が止まる訳がなかった。


好きだから触れたいと思う事。

好きだから抱きたいと思った。


「美咲…」


何故か美咲が俺の穴の開いた心に埋まってくれていた。

それは誰でもいいのではなくて、美咲じゃないとダメだと思った。


まじ、どうにかしてんな俺。

美咲の身体に唇を落とし、美咲の顔を覗き込むといつの間にか目を閉じていて、そこから滴が零れ落ちる。

それを見たと同時に俺は無意識に動きを止めた。

“ごめん“

心の中で無意識に呟く。

好きと触れたいが勝ってしまったため、俺のペースで抱きしめすぎた。