「つか、俺の性欲があるかないかを言った所で、何もねぇだろうが」

「参考にさせて頂きます」

「あぁ?なんのだよ、」


眉間に皺を寄せてもう一度タバコを咥える。


「いやー…タケルがさ、俺が女だったらマジ楓さんと付き合うって言ってて、」

「あぁん?」

「だから楓さんの素質を暴きたいと思って」

「はぁ?」

「だってタケルが楓さん見たら――…あ、いやなんもないっす」


急に言葉を切り俺はその一瞬泳いだアキの瞳を逃さなかった。

シクッタ。と言う表情がモロに顔から滲み出てきている。

そして何もない様にアキは手に持っていたペットボトルのお茶を口に含んだ。


「おい。なんだよ、その続き」

「いや、何でもないっす…まじで」

「言わねぇと後ろから蹴りいれんぞ」

「それも無理っす」

「言えよ、」

「……」

「おい、俺に喧嘩うってんの?お前…」

「それもないっす」

「給料3分の1な」

「もー、給料そんなねぇのにやめて下さいっすよ。そもそも楓さんが決められないですよね?」

「いや、俺が決める。言ったら取りやめにする」

「もう強制的じゃないっすか」

「早く。タケルがなんだって?」

「もー、絶対言わないで下さいよ、マジで」

「あぁ」


ここぞとばかりにため息を吐き捨てたアキの表情を俺はジッと身構えた。


「タケルが楓さんの事スキ過ぎて、勃つ時あるって言ってたんすよ」

「はぁぁ?」


思わず俺の叫び声が室内に響き渡る。

それと同時に流星のデカい笑い声が辺りを響かせた。