「ちょー、翔さん聞いてます?俺ら話してんのに」

「聞いてる、聞いてる」

「蓮斗さんって、もう一つの仕事って闇金とかっすか?人追っかけるとか、絶対それっすよね、」

「あー、なるほど。殺し屋とか…まじヤバいっすよ、蓮斗さん」

「はいはい。もうその辺にしとかねぇと、殺されんぞマジで」

「…え?」


クスクス笑う俺に二人の顔が少し引きつっていくのが分かる。

散々な言われ様されんのも無理もねぇけどな。

こいつのオーラは半端なく怖いってのはあってっし、初めて会う奴は一歩引くからな。

流星に初めて蓮斗を紹介されたとき、なんかすげぇ奴連れて来たなって思ったくらいだったし。


「アイツ、探偵してっからな」

「…え、探偵?なんのっすか?」

「なんのって色々。民事とか刑事とか…」

「え?蓮斗さんが?」

「あぁ…だから人の後つけてたんだろ。つかお前らアイツに謝っとけよ、…ほら」


丁度、蓮斗が席に着き、残っていたビールを飲み干して更にビールを追加する。


「蓮斗さん、すんません」

「色々言ってすんません」

「は?」


案の定、蓮斗は小さく呟き、運ばれて来たビールを喉に流し込んだ。


「お前の事さ、闇金とか殺し屋とか言ってたぞ」


クスクス笑う俺に、蓮斗は顔を顰めた。


「お前ら殺されてぇの?マジで」


コイツが言ったらある意味本気に聞こえて怖い。


「すんません、マジで。疑ってました」

「お前ら今日の飯奢れよ」

「は?いやいやココは翔さんっすから」

「そうそう楓さんが奢るからって、俺来たんすから」

「結局それかよ」


一銭も払う気がねぇタケルとアキはどんだけ食うんだってほどに頼み、それに呆れた俺はため息とともにウーロン茶を口にした。