「つーかお前、また彫った?」
いつもより半袖からチラチラ見えてくる刺青に視線を向けた。
「いや、なんもしてねぇけど」
「あ、そう…」
「翔さん興味あるんすか?」
「あるわけねぇだろ。そもそもコイツと俺は全く人種が違う」
「なんだそれ」
そう言って蓮斗はタバコを咥えたままクスクス笑った。
「蓮斗さんってミステリアスっすよねー…なんか。だって流星さんとマブダチっしょ?」
不思議そうに口を開くアキに思わず俺は鼻で笑う。と同時に蓮斗も首を傾げながら苦笑いをした。
「マブダチねぇ…。つか俺、ミステリアスでも何でもねぇし」
「いや結構ミステリアスっすよ?謎っすよねー…蓮斗さんって。初めて会った時、殺されるかもって思いました」
「だよなー、俺も思った」
ケラケラ笑うタケルに目の前の蓮斗は不気味に笑った後、ビールを口に含み、
「まぁ、俺と仲良くしてる間は、お前らの事は殺さねぇよ」
そう言った蓮斗に俺は苦笑いを漏らした。
「こわっ、」
「まじで蓮斗さん、怖いっすよ」
タケルに続き、アキまでもが表情を崩す。
その表情に思わずフッと笑った俺に、「ねぇ、楓さんもそう思うっしょ?」なんてアキが俺に視線を向けた。
「まぁミステリアスだかんな、コイツは。こいつと共にしてたら掴まんぞ。まーお前ら気を付けろよ、次元がちげぇから」
「え、なんすか、その意味深。もしかして蓮斗さんって務所出っすか?」
「えー、まじっすか?なにやらかしたんすか?」
アキとタケルが蓮斗に食い掛る。
クスクス笑って唐揚げを口に運ぶ俺に蓮斗は一瞬だけ眉を寄せた。
「堅気だっつーの」
そう言いながら蓮斗はタバコに火を点ける。



