「えー…明後日?」

「翔さん、明後日休みなんすか?」

「え、あー…うん、休み。寝てなかったら空いてる」

「いやいや、そこは起きててくださいよ」

「頑張るわ。場所決めといて」


そう会話した明後日の当日。

眠りに眠ってしまったその日、タケルが決めていた19時を見事にオーバーしていた。

目覚ましが鳴っていたことすら気づかず、起きたのは19時を過ぎてからのタケルの電話の声で目が覚めた。


着いた頃には19時半をとっくに過ぎていて、言われていた居酒屋に足を踏み入れた。


「楓さん、マジで遅いっすわ」

「…え?なんでお前が居んだよ、」


口を開いたアキに俺は苦笑いで隣に座る。


「タケルが来いよっつーから来たんす」

「そーそー人数多い方が楽しくていいっすよ。もっと呼びます?」


もう酔いかけなのかタケルが笑みを浮かべてビールを口にする。


「そんな事したらコイツ怒んだろうが」


タバコを口に咥えた蓮斗が少し苦笑い気味で呟く。


「そんな事ないっすよね、楓さん?」

「なんかもう帰りてーわ」

「もう翔さんダメっすよ」

「そうっすよ、メイン楓さんなんすから」

「つーか、お前ら呼び方統一しろや。ややこしいだろうが」


目の前に居る蓮斗は顔を顰めながら灰皿にタバコを打ち付けた。

そんな蓮斗とは正反対にアキとタケルが笑いだす。

頼んだウーロン茶を口にすると、つかさずアキが俺に口を開いた。


「あれ?飲まないんすか?酒抜き日?」

「電話してもタクつかまんねぇから車で来た」

「え?お前車?んじゃ帰り乗せて帰って」

「そーくると思ったわ」


小さくため息を吐き捨てる俺に目の前の蓮斗は口角を上げる。

だけど俺が気になったのは蓮斗の腕で。