「お前の所為で最悪だったわ」


先ほどの出来事を思い浮かべてはまたため息が出る。


「あれ?会って来た?」

「さっきな」

「おぉ。だからそんな不機嫌なのかよ」

「お前の所為でな」

「つか俺の所為ではねぇけどな」

「は?」


何に対して笑ってんのかしんねぇけど流星はクスクス笑みを浮かべながらタバコの煙を吐き出す。


「なんか伝言ゲームみたいに回って来たんだよ、翔の番号教えろって」

「は?誰から?」

「高校ん時のツレ」

「はぁ!?意味わかんねぇんだけど。俺、お前の高校の時のツレなんか知らねぇしな」

「なんかそいつのツレのその先輩のツレのツレのツレ?え、なんだったっけ。まぁそんな感じ?」

「勝手に教えんのやめてくんね?いい迷惑」

「いやー…だってさ、解決しとかねぇといけねぇもんは、全部解決しとかねぇといけねぇだろ?」

「……」

「あとでめんどくさい事になったら、余計に面倒だかんな」

「もうこの問題はずっと前から解決してんだよ、しかも元カノじゃねぇしな」

「あー…なるほど。あっち系か、」

「は?」


クスクス笑う流星の頭をおもいっきり殴ってやりてぇと思った。

開店している店はガヤガヤと賑わい、その声にこめかみに痛みが走る。


あー…マジで寝不足。

最近、あまり寝てねぇからな…


…にしても美咲は何してんだか。

相変わらず電話一本もよこさねぇし。


あの繁華街に行ってから一度も電話をしていない。

俺が″会いたい″と言わないと、アイツは会ってはくれないんだろうか。


合い鍵、渡しててもやっぱり美咲は来ねぇか…

電話すらねぇんだからな。


そんな事を思っていると、呆れた笑みが口から漏れた。