カフェには黒豹と王子様がいます

「腕はだいぶ良くなったよ。あと一週間もしたら店に復帰できるかもしれない」

 よかった~と胸をなでおろす先輩たち。

「それで、どう?竹本くん……は」

「なかなかすごいキャラクターですよね」

「あれ、西口さん、竹本くんと仲良くなった……のかな?」

 私が笑いながらそういうのが意外だったみたいだ。

「はい」

「すごいね、竹本くん相当女嫌いなのに」

「そうなんですか?仲良くなったら結構親切だし、楽しいですよ」

 なんて話していたら、厨房から竹本さんが現れた。

「やだ~来てたの?久しぶり~」

 と言って、マスターに抱き付いてほっぺにチュウをした。

「竹本くん、こういうことはやめなさいって言ったでしょ」

「は~い」

「この調子で小野田くんや徳永くんに迫ったりしてないよね?」