カフェには黒豹と王子様がいます

「やめてー」

 フロア中逃げていく徳永先輩。それを追いかける竹本さんを見ているのが楽しくて仕方なかった。

 でも、ちょっと引っかかった。「二度目のお母さん」

「小野田先輩、徳永先輩のお母さんって……」

「あ、……まあ、そのうち徳永に聞けよ。俺から下手なことは言わねえ」

「……そうですか」


 先輩たちの気持ちは痛いほど伝わった。

 本当にありがたい。
 
 私、もう元カレのこと考えるのやめよう。仕方ない、あの人はそういう人だったんだ。それにあの時は、あれはあれで楽しかった。

 もう過去の話だし、もうなんか「純子ちゃん」てことで。