そして私に対しては、かなりの敵意の表情。

 オーダーを通すと返事はしてくれるが、なんかトゲがある。

 あんたとなんか仲良くするもんかオーラ全開。

 ちょっと私が、小野田先輩や徳永先輩と話そうもんなら、

「ちょっと西口!このカップ汚れてる!ちゃんと拭きなさい!」

 と、私と先輩たちをしゃべらせないようにしてくる。

 徳永先輩が「僕がやります」て言っても、

「いい~の。徳永くんは、笑顔でいてくれたらそれで」

 とか言ってるし。

勘弁してほしい。


 今日は小野田先輩が休み。徳永先輩が遅番なので、私が一人でフロアの開店準備をする日だ。

一人だといろいろ時間がかかるだろうなと思い、少し早目にバイトに入った。

「おはようございます」

「ふん、今日はあんただけか」