カフェには黒豹と王子様がいます

 後ろで爆笑していた徳永先輩は、私を見てにっこり。

「いい目の保養なのに」

 後頭部をはたかれる徳永先輩。

「わかったよ、もう少し長いスカート、見ておくから」

「ほら、小野田、お客さん入ったよ」

「わかった!とにかく、今日はもうフロアに出てくるな!厨房にいろ、いいな!」

「はぁ~い」

 マスターをひと睨みする小野田先輩。

「わかってるよ」とうなずくマスター。

 先輩たちはフロアに戻って行く。

「じゃあ、ケーキのパラフィン紙、お願いしようかな」

「わかりました」

 ここのケーキは、普通のケーキ屋さんのケーキみたいに、フイルムで巻いて銀紙に乗せるんじゃなくて、パラフィン紙の上にケーキを乗せて販売する。