カフェには黒豹と王子様がいます

「……はい」

 これ、私が怒られることなのかな……腑に落ちない。

 なんて思っていたらその次の言葉に私は耳を疑った。


 え?今何て言ったの?
 
……徳永にときめいてんじゃねえよ……

 確かにそう聞こえた。

 え?何?どういうこと??

 あの時、腕を引っ張られた時、ドキッとした。

 徳永先輩が守ってくれたって嬉しかった。

 それは事実。

 だめなの?徳永先輩にドキッとしちゃだめなの?なんでそんなこと小野田先輩に言われるの??

 
 その日の帰り、店を出ると先に上がったはずの徳永先輩がいた。

「どうしたんですか?」

「さっきまであの高校生たち、このあたりをウロウロしていたんだよ。最近ちょっと図に乗ってるから、また来るんじゃないかと思って心配でさ」