カフェには黒豹と王子様がいます

「優をお願いね。優には幸せになってもらいたいんだ、あたし」

「わ、私は別に……」

「ま、とにかく西口さんがフランスに立つのは1か月後だから、それだけ覚えておいて」

 今日子さんは私に手を振って帰って行った。




 次の日学校で、麻由佳がプンプン怒っていた。

「『コンフォート』行ってるみたいじゃない!何よ!私に黙って!」

 このタイミングでこれか……。

 どうやら、徳永さんを追いかけていた私を目撃した子がいたらしい。

「あんたみたいな笑わない女、徳永さん追いかけたって、絶対相手にされないんだから!」

 徳永さんのこと大っ嫌いになったんじゃなかったの?