カフェには黒豹と王子様がいます

 ちょっと呆れた。

 麻由佳は徳永さんの表面しか見てない。

「どこが王子様なのよ。いつもの笑顔だって、作り笑顔じゃない」

「そ、そんなこと……!」

「麻由佳は、徳永さんの表面しか見てないのよ。今日だって私がいなかったら、麻由佳、遊ばれちゃってポイよ」

「やめてよ香織!王子様はそんなことしないもん!」

 その時、徳永さんは麻由佳のお尻をペロンと触った。

「やだ!エッチ!最低!」

「だって僕、男だもん」

「こんなの王子様じゃない!大っ嫌い!」

 麻由佳は走って逃げて行った。

 勘弁してよ。

 私置いてきぼり?

 私は、麻由佳を追いかけようとした。

 なのに、徳永さんに腕をつかまれた。

「は、離してください」