西口……は、ちょっとご機嫌ななめだ。
店が閉店した後、シェフがにこにこしながらやってきた。
手にはケーキの箱。
俺たちは店を出て、近くの公園に行った。
箱を開けるとにはカヌレ・ド・ボルドーが二つ。
表面はカリッ仮で香ばしく、中は滑らかでとろける味わい。
うまい……なんでこんなに上手に焼けるんだろう。
西口も嬉しそうにそれて食べていた。
どうやらちょっと機嫌が直ったようだ。
「悪かったな」
「ほんとですよ。ここまで来て小野田先輩にどなられながら仕事するとは思いませんでした」
「悪かったって」
「でも、会いたかった」
「俺も」
俺は西口を抱きしめた。
ようやく、誰に蓮慮なく、思い切り抱きしめた。
おしまい
店が閉店した後、シェフがにこにこしながらやってきた。
手にはケーキの箱。
俺たちは店を出て、近くの公園に行った。
箱を開けるとにはカヌレ・ド・ボルドーが二つ。
表面はカリッ仮で香ばしく、中は滑らかでとろける味わい。
うまい……なんでこんなに上手に焼けるんだろう。
西口も嬉しそうにそれて食べていた。
どうやらちょっと機嫌が直ったようだ。
「悪かったな」
「ほんとですよ。ここまで来て小野田先輩にどなられながら仕事するとは思いませんでした」
「悪かったって」
「でも、会いたかった」
「俺も」
俺は西口を抱きしめた。
ようやく、誰に蓮慮なく、思い切り抱きしめた。
おしまい

