カフェには黒豹と王子様がいます

 そして、にっこり笑った。

 頭の中がパニックだった。

「小野田先輩に想いを返してもらいたいなんて思っていません。ただ……」

 西口の目に涙があふれる。

「自分の気持ちに正直になりたかった。それだけなんです」

「西口、俺は……」

 待ってくれ。

「フランス、がんばってきてくださいね。応援してます。ずっと、ずっと応援してますから」

 待てって。

「西口」

「もう行ってください」

 笑顔で泣く西口。

 やっと見ることができたこの笑顔。

 でも、俺は……俺は……