カフェには黒豹と王子様がいます

 しかし、今日子。

 さすが俺の妹、使える。

 なんだその覚えの良さは。

 よく動くし、お客様の事よく考えてるし。

 入ったばっかりの頃の西口とは、えらい違いだ。

 あの頃の西口は、ほんっとトロくてどうしようもなかった。

 トレンチは落とすし、コップは割るし。

 まあ今はかなりましになったけどな。


 ケーキフェアの最終日、こっちは忙しいってのに、何やらばたついている。と思ったら、徳永が消えた。

「西口!徳永どこ行ったんだよ、このくそ忙しい時に!」

「あ、今ちょっとトラブルがあって……」

「トラブル~?」

「恭一!しゃべってる場合じゃないよ!お客さん!」

「わりーわりー」

 今日子が、かなり動けるようになってくれてて、助かった。