カフェには黒豹と王子様がいます

「似てる?」

「あいつが真剣に好きだった人に。だから見てると思いだしちゃうんだろうな」

「小野田はいつからそんなにおしゃべりになったんだ?」

 わ!と、徳永!しゃべりすぎたか?俺。

「わりーわりー。西口があんまり心配してたからさー」

「心配……してくれたんだ」

「え?あ、はい……」

「僕も心配してたよ。明らかに二人で意識し合ってたからさ、今はもう平気になったのかな?」

 何言ってんだ。

「べ、別にこんな奴、意識なんかしねえよ」

 徳永に変な勘違いされちゃ困る。

 フェア中、今日子をバイトに呼んだのは正解だったかもしれない。

 とりあえず、今日子に仕事を教えることに集中した。

 もう、徳永のことも、西口のことも気にしないようにした。