カフェには黒豹と王子様がいます

 心配そうにしやがって……。

「おまえさ、結構ケーキ食べ歩いてんのか?」

「しょっちゅうってことはないですよ。ここにバイトに来るまでは新しいケーキ屋さんとかできると、食べに行っていましたけど」

「ケーキ盛り合わせは、いい案だった」

 西口が急にうれしそうに笑った。

「ありがとうございます」

 わ、やべえ、なんかかわいい。

 なんだよ今の。

 俺のちょっとした一言で、そんないい顔すんなよ。

「……俺、結構熱あるな」

「え?大丈夫ですか?」

「今お前がちょっとかわいく見えちゃった」

「な、何言ってるんですか!」

「フフ、だから熱のせいだって」

 もう、何言ってんだ俺。