カフェには黒豹と王子様がいます

 うとうとしていると、ガチャとドアノブを回す音がした。

 冷たい。

 たぶんマスターが冷えピタをおでこに貼ってくれた。

 しばらく眠ってしまった。

 頬に感触。

 冷たくて気持ちいい。

 思わずそれを握る。

 ふっと目を開けると、西口の顔。

 え!?西口??

「わ!」

 俺たちは同時に声を出して手を離した。

「な、なにしてんだよ!」

「え?ね、熱計ろうかと」

 ウケる。なんだこいつ。

「……そばにいると、うつるぞ」

「大丈夫です」