カフェには黒豹と王子様がいます

 頭ぐらぐらしてる。

「帰れる?キツかったら、しばらく休んでから帰りなさい」

「ありがとうございます、そうしていいですか?」

 ソファに横になったら、西口が自分のひざ掛けを貸してくれた。

 ……どピンクで、でっかいイチゴが付いてる。

 これを俺の腹の上に乗せろってか。

 まあ、もう何でもいいや。つらすぎる。
 
 みんながフロアに戻り、一人になった。

 店の声が聞こえる。

「いらっしゃいませ」

「オーダー上がったよー」

 ザワザワ

 目をつむると、いろんな音がする。

 西口、足音たて過ぎだ。

 どっかの席、フォーク落としたぞ。