カフェには黒豹と王子様がいます

 話し合いが終わり、立ち上がった時、天井が回った。

 うわ、何だこれ。

 気が付いたら、またソファに座り込んでいた。

「先輩?」

「ああ、先に行っててくれ」

 気づかれてはなさそうだ。

 と思ったら、徳永が駆け寄ってきた。

 向こう行け!

「……小野田、ここ飲食店だよ?わかってる?」

 そっか。お客様に、風邪菌をお届けするわけにはいかねえよな~。

「わりい」

「さっきからおかしいなと思ってたんだよ」

 いつから気付いてたんだよ。

 お前は俺の女房か。

 でも、マジでやべえな。

 早退するのはいいけど、家帰れるかな。