カフェには黒豹と王子様がいます

「小野田さあ、西口のこと好きなの?」

「な、な、何言ってんだ!」

「ほら、そうやってすぐ動揺する」

 動揺?動揺なんかするか!

「と、徳永はどうなんだよ」

「僕?僕は好きだよ、西口。素直でかわいいし」

 いつものにっこりスマイルだ。

「……お前ってほんとに本心読めねえヤツ」

 あの顔されたらホントに何考えてるのかわからなくなる。






 今日は朝から体がダリい。

 なのに、ちょっとした会議。

 五周年記念フェアをやりたいとマスターに言われた。

 マスターのことだ、過剰サービスしすぎて赤字になるのは目に見えている。

 そんな時、西口がケーキプレートの提案をしてきた。

 それならいけるかもしれない。

 ちゃんとマスターがやりたいことと合っているし、元子さんに原価計算をしてもらえば、うまくいきそうだ。

 マスターのことだから、ケーキが小さくなった分、ちょっと配合を変えたりとかするんだろうけど。