カフェには黒豹と王子様がいます

 でも、その人は女の人と待ち合わせをしていた。

 まあ、ちょっと竹本さんが気の毒……と思った時、トレンチを落とす音がした。

「し、失礼しました!」

 竹本さんより先にショックを受けていたのは、何と西口だった。

 なんだ?なにがあった?

 その後閉店まで西口はずっと裏にこもっていた。

 そのせいで俺は早番だったのに帰れねえ!

 とにかく事情を聴こうと、徳永と二人で西口と竹本さんの所に行った。

 事情を聴いて絶句。

 西口の元カレ?

 ていうか、いたのか元カレ……前に付き合ったやつが。

「そいつ……は、その時は男だった……んだよな?」

 な、何聞いてんだ、俺。

「も、元カレって言っても、半年くらい付き合っただけで……それに、付き合ったって言っても、一緒にお買い物したり、映画に行ったり、それだけですよ?」