カフェには黒豹と王子様がいます

 徳永は最近ずっと西口を家まで送ってやってるみたいだ。

 バイト同士で変な関係になるなよ。

 仕事やりづらくなる。

 
 今日は徳永が休みで、西口を送ってくれと頼まれてた。

 そんな毎日送ってやらなくても、大丈夫じゃないか?

 と思っていたが、一応頼まれてるからな。

「おーい、西口、今日は俺が……あれ?西口?」

「西口さんならさっき帰ったよ」

 マジかやべえな。

「マスター、西口の携帯番号ってわかります?」

「わかるよ。えっと……090……」

 電話をかけたが、なかなか出ない。

 知らない番号だから警戒してんのかな。

『……はい』

「西口か!今どこだ?徳永に頼まれてたのに、お前先に帰っちまうからマスターに番号聞いた」