カフェには黒豹と王子様がいます

 徳永はまだ二度目のお母さんの博子さんの事を引きずっている。

 初めて本気で惚れた女が、自分の父親の奥さんって、相当辛いよな。

 しかもこの店のマスターは博子さんのお姉さん。

 元子さんが来ると、あきらかに動揺してるしな。

 早くアイツにも、別に好きな女ができるといいのにな。


 ある日、店に男がひとり来た。

 徳永が前に振った女の元カレ。

 何もなきゃいいけど。


 前に、似たようなことがあった。

 あの時に来た客は俺目当て。

 俺にケンカ吹っかけてきたやつの兄貴……?だったかな。

 
 二人ぐらいのガラの悪そうな男が来た。

 俺の顔見るなり、

「店壊されたくなかったら、外出てくんねえかな」

 と言われた。