カフェには黒豹と王子様がいます

 小野田に会いに行ったのか……?

 僕は急いで店に向かった。

 
 店の中をのぞくと、西口がいた。

 小野田と話をしている。

 やめてくれ。

「西口!」

 思わず邪魔をした。

 店に駆け込み、西口の前に座った。

 小野田は向こうに行ったが、西口がまた辛そうにしていた。

「店、出ようか」

 もうそんな顔、僕がさせない。

 たとえ西口が僕の方を見ていなくても、そんな辛そうな顔は僕がさせない。

 僕の腕にしがみつく西口がいとおしい。

 僕は西口を苦しめるようなことはしない。

 いつまでも、西口が僕を必要としてくれる限りそばにいる。