カフェには黒豹と王子様がいます

 小野田が僕の肩をぎゅっとつかんだ。

 少し震えがおさまった気がした。


 次の日、西口の声が出なくなったと聞いた。

「頭を打ったせいか?」

 小野田が僕の腕をつかんで首をふった。

 そんなことない大丈夫だと言ってくれているようだった。

 でもその後、「精神的なものだ」と聞かされ、頭に血が上った。

 豊川に何かされたんじゃないか。

 それしか頭になかった。

「僕は何もしてない。何かしたのは小野田さんだ!」

 その豊川の言葉に耳を疑った。

 小野田、何したんだ。

 西口に何したんだ!

 頭の中がぐちゃぐちゃだった。

 誰に怒りをぶつけたらいいのかわからない。

 気がおかしくなりそうだ。