カフェには黒豹と王子様がいます

 何が起こっているのか理解できなかった。

 元子さんが飛んできてくれた。

「優ちゃん!あなた、真っ青よ、大丈夫?」

 ガタと座り込んだ。

「このソファに横になりなさい!」

 がくがくと震える体。

「大丈夫よ、優ちゃん、琴ちゃんは、きっと大丈夫だから」

 しばらくして、マスターと豊川が来た。

 体が震えておさまらないことを気づかれたくなかった。

 その時、傷の抱合を終えた西口が病室に入った。

 西口の意識はまだ戻らない。

 そうだ、小野田にも知らせなきゃ

 震える手でメールを打った。

『にしぐちケガ 盛南病院』

 それだけ。

 小野田はすぐに飛んできた。