カフェには黒豹と王子様がいます

 西口の姿が見える。

 僕を見つけて駆け寄ってくる姿かかわいくて仕方ない。

「徳永先輩?どうしたんですか?」

「西口を待ってた」

「え?私を?私、今日なんかミスしましたか?あ、あれかな。いや、なんだろ」

 フフ、何やったんだよ。真面目に話しようと思ってるのに、笑える。

「あれってなんだよ、何のミスしたの?言ってごらん?」

「あ!いや、あの……オーダー間違いがあって……」

「知らないところでそんなミスしてたんだ」

「あ、なんか墓穴彫ってますよね、私」

「フフフ、西口のそういうところがいいんだよな」

 かわいくて仕方ない。

「もうさ、自分でも抑えが利かなくなってきたんだ」

「え?」

「小野田に頭、触られて、恥ずかしそうにうつむく顔とか、もう見たくないんだよ」