カフェには黒豹と王子様がいます

「それより僕はお前らの方が気になるよ」

「あ?」

 あ、西口だ。聞こえたかな。

「……それで、小野田、熱下がったのか?」

「ああ、もう大丈夫、悪かったな。西口も……」

 西口は小野田と目が合うと、目をそらせた。

 何なんださっきから小野田と西口は。

 西口は明らかに昨日のことを思い出して、小野田を意識している。

 小野田はなんとなく西口を避けようとしているように見える。

 
 なんだこのもやもやした気持ちは。

 小野田に頭触られて嬉しそうにうつむくなよ。

 そんな目で小野田を見るなよ。


 どうかしてる。

 何だこのもやもやした気持ちは。

 
 自分の気持ちをはっきりさせるために、西口の帰りを公園で待っていた。