カフェには黒豹と王子様がいます

 西口も元気になり、普通にバイトに来るようになった。

 今日は遅番だけど、学校が休校になり、することもなくのんびりしていたら、小野田からメールか来た。

『緊急事態。店に来い』

 なんだろう。あわてて店に行くと、マスターが右手にギプスをはめ、首からつっていた。

 このままじゃ、ケーキも作れないし、コーヒーだって入れられない。

 マスターはしばらく店を休むことになり、代わりにマスターの知り合いの竹本さんという人が来ることになった。

 初日、裏で制服に着替えていると、後ろに人の気配がした。

「あら、いいオトコ」

 その人は僕のお尻をペロンと撫でて、厨房に戻って行った。

 ななな何なんだ今のは。

「なんていい環境なのかしら、いいオトコが二人も。あの女はちょっと邪魔だけどねえ」