カフェには黒豹と王子様がいます

 顔を見て心臓が止まりそうになった。

 博子さんとうり二つ。

 双子ではないと聞いていたのに、本当に双子のようだった。

 顔だけでなく、話し方やしぐさまでそっくりだった。

 このバイトをやっていけないとあきらめかけた頃、同じ大学を受けていた小野田がバイトを探していた。

 僕は小野田にうちの店で働かないかと声をかけた。

 元子さんが店に来るくらいなら、小野田をバイトで雇ってほしい。

 本気でそう思ったからだ。

 元子さんの顔を見ているのが辛い。

 マスターは、喜んで小野田をバイトに雇ってくれた。

「マスター、僕の友達の小野田がバイトに来ると決定した以上、僕を身内扱いするのはやめてくださいね。小野田と同等に扱ってください。呼び名も名字でお願いします」

「わ、わかった」