カフェには黒豹と王子様がいます

 お医者さんの診断は、「精神的なもの」という事だった。

 
 声を出そうとすると涙が出る私を見て、竹本さんが泣いた。

「よっぽど辛いことがあったのね。かわいそうに」


 その声を病室の外で聞いていた徳永先輩が切れた。

「本当に、何したのか言ってみろ!」

「僕は何もしてない。何かしたのは小野田さんだ!」

「はあ?何言ってんだてめえ!」

「静かにできないなら出て行ってください!」

「すいません」

「西口さん熱計りますね」

 今、三人を怒った看護師さんだ。

「あの三人、何とかなりませんか?帰れと言っても帰らないし、すぐケンカするし」

「すいません」

 竹本さんが私の代わりに謝ってくれた。

「一度、三人の話を聞いてあげたらどうですか?声が出るようになるかもしれませんよ?」