カフェには黒豹と王子様がいます

 ……なに?これ。

 小野田先輩は、私の想いを受け止めてはくれなかったの……?

 私、勘違い……した……。

 涙があふれて止まらない。

 そう。

 私ずっと好きだった。

 小野田先輩が。

 黒豹のような、しなやかな動きにあこがれた。

 お客様に対する真剣な思いに尊敬した。

 叱られても、どなられても、小野田先輩の役に立てるようになりたくて頑張った。

 褒められたときは、天に上るくらいうれしかった。

 あまり笑わない小野田先輩がちょっと微笑んだだけでドキドキした。

 すいこまれそうな瞳に見つめられると、息が止まった。

 頭をポンと叩かれると、顔が熱くなった。